2020/05/09 18:38
1. 中国工業企業の利益、2020年3月は減少幅が縮小
中国国家統計局は27日、2020年3月の全国一定規模以上工業企業の利益総額は前年同月比34.9%減少したが、減少幅は1~2月より3.4ポイント縮小したと発表した。1~3月の利益総額は前年同期比で36.7%減少したが、減少幅は1~2月より1.6ポイント縮小した。
統計によると、複数の業種で利益がやや改善している。3月単月では、41業種のうち28業種の利益の伸びが1~2月より拡大または減少率が縮小した。【チャイナネット 2020/4/28】
2. 1月から3月までの売上高はCNPCが5.0%減、SINOPECが22.6%減
CNPCとSINOPECがともに1月から3月までの実績を発表した。売上高はCNPCが5.0%減の5,091億元、SINOPECが22.6%減の5,555億元で、石油・天然ガス換算の生産量はCNPCが6.1%増の4億1,390万バレル、SINOPECが1.0%減の1億2,228万バレルであった。またCNPCのガソリン・軽油・灯油の売上数量合計は15.9%減の3,548万トンで、 SINOPECの石油製品の全販売数量は22.1%減の4,861万トンであった(増減はいずれも前年同期比)。【CNPC、SINOPEC 2020/4/30】
3. 中国電力企業連合会、今年の電力消費量は2%~3%増と予測
4月26日、中国電力企業連合会(中電連)は1~3月の中国全体の電力消費量について、新型肺炎のため概算で予定より1,700億kWh減ったと発表した。また今後の伸び率について、4~6月は1~3月より9ポイント上がり、年間では去年比2%~3%プラスとなるとの予測も発表した。【中電連 2020/4/26】
4. 「長江デルタ交通運輸の質の高い一体化発展計画」発表
国家発改委と交通運輸部は4月27日、「長江デルタ交通運輸の質の高い一体化発展計画」を共同発表した。石油から電力や天然ガスへの置き換えといった低炭素化を進めるほか、交通分野における電力、LNGおよび太陽光発電など再生エネルギーの利用を拡大するとしている。【国家発改委 2020/4/27】
5. 中国の非鉄金属10種生産量、第1四半期は前年同期比2.1%増
4月28日に開催された第1四半期非鉄金属業界経済運行発表会によると、中国の2020年第1四半期の非鉄金属10種生産量は前年同期比2.1%増の1417万2000トンという。鉱山と加工製品の生産量が減少したものの、減少率は1~2月に比べ大幅に縮小したとしている。
尚、中国非鉄金属工業協会が一般非鉄金属精錬および銅・アルミニウム材生産企業241社に対して行った調査によると、4月26日時点で、企業の営業・生産再開率は92.9%に達した。【チャイナネット 2020/4/29】
6. 財政部など中国政府3部門、西部大開発企業の所得税の優遇措置を継続へ
中国財政部と税務総局、国家発展改革委員会(発改委)が先ごろ共同で、西部大開発関連企業に対する所得税の優遇措置を継続すると発表した。この優遇措置は2021年1月1日から2030年12月31日まで適用され、奨励類産業企業とは、『西部地域奨励産業目録』で指定された産業プロジェクトを主力事業とし、その収入が事業収入全体の60%以上を占める企業を指す。【チャイナネット 2020/4/29】
7. 中国、小企業・零細企業などを対象とした優遇税制の期限が再度延長
小企業・零細企業と個人事業主、農家向けの金融包摂サービスを一段と支援するために、中国財政部と国家税務総局はこのほど、金融包摂に関する税優遇措置の実施期間を4年間延長すると発表した。
中国財政部と国家税務総局が2017年に、小企業・零細企業と個人事業主、農家向けの金融包摂サービス支援策が当時、期限は2019年12月31日まで延長されたが、今回は2023年12月31日まで再度延長された。【チャイナネット 2020/4/27】